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10月15日「これからどうなる 放射性廃棄物・汚染土」講演会のお知らせ

講演会のお知らせです。ぜひご参加ください。

福島原発事故から5年
  これからどうなる 放射性廃棄物・汚染土


8000Bq/kg以下汚染土の再利用・処分を考える
 

(1)日時 2016年10月15日(土) 14:00~16:30

(2)場所 千葉県弁護士会館3階 講堂
   千葉市中央区中央4-13-9

(3)内容
 
  1)基調講演
  「放射性廃棄物の処分や再利用の問題点、特措法見直しについて」
            満田夏花さん
(国際環境NGO FoEJapan理事)
 
  2)報告
  「福島県の放射性廃棄物の処分の状況について」
                      和田央子さん
(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会責任者)
       「指定廃棄物処分場に関する各地の状況の報告」
                         藤原寿和さん (千葉県放射性廃棄物を考える住民連絡会事務局長)
  3)質疑応答
  4)各地からのアピール


(4)参加費  500円


(5)主催

  
1)共催団体  千葉県放射性廃棄物を考える住民連絡会  放射性廃棄物最終処分場に反対するちば市民の会  放射性廃棄物を考える市原市民の会
  
2)協力団体
   残土・産廃問題ネットワーク・ちば
    千葉県原発訴訟の原告と家族を支援する会



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ちば市民の会の活動と今後の予定(2月分)

「ちば市民の会」では3名の共同代表、事務局メンバーが中心に運営していますが、月1回どなたでも参加できる打ち合わせを行っています。報告が遅くなりましたが、2月22日に8回目の打ち合わせ会を千葉県住民連絡会と合同で開催し、会の活動、今後の予定などについて議論しました。

1)署名活動

2月17日 署名第3次集約分を当会より4名で千葉市資源循環部廃棄物対策課に提出
   今回提出署名 863筆 インターネット署名 13筆
   署名総数  24890筆 インターネット署名 1159筆


署名提出後、話し合いの場を持ちました。
<安田課長の発言から>

・国による宮城県の指定廃棄物の測定で、量が3/1程度に減っているとの報道があった。これらの他県の様子を注視しているところだ。
・茨城県の分散保管容認に関して、国は量、濃度、保管状況、自治体の合意を上げている。千葉県では濃度の高いものや自治体の合意など隔たりがあると思われる。
・県内自治体の合意のための話し合いや住民の意見を取り入れるなどよく理解できるが、柏市など住民に一時保管ということで説得してきており、むずかしい。千葉市としては考えを示したので、後は国や県がどう対応するか。
・指定解除について・・千葉市として指定廃棄物がなくなったから知らないという考えではない。まずは解除の状況をみてから。
・市内保管分の指定廃棄物に関しては、解除後も当面の間保管していく考えを市長も示している。若葉区の地元も承知しないと思う。今後部内での最終的な考え方を示していかなければと思う。


<市民の会からの意見>

・これまでの保管や測定にかかった費用はどのくらいで、それは東電に請求しているのだろうか?請求額や内訳を調べたい。
・千葉市の指定廃棄物は、指定解除後すべて新内陸処分場に埋め立てられるのか?一般廃棄物と産業廃棄物をいっしょに焼却できる「合わせ産廃」が認められている自治体もあるが、千葉市はたぶんそうではないだろう。
・県内に保管されている指定廃棄物の濃度を測定して把握し、県民に報告するよう求めていきたい。(要望書)
・県に対する要望書は、県議会閉会後の3/18以降内容を検討する。
・環境省が出していた千葉県の指定廃棄物量の資料で、現状より多く見積もっていた分はどうなったのだろうか。←その後これについては何も出されていない。
・千葉県選出の国会議員や県議会議員にもしっかり取り組んでほしい。


2)国および他自治体の動きについて
*茨城県・・2月4日 第2回茨城県指定廃棄物一時保管市町長会議
12月24日提出の橋本知事による分散保管を求める要請文に対し 茨城県の分散保管を継続、減衰後は通常の廃棄物として処理する方針
理由;焼却灰など比較的性状が安定している、大半が公的機関で管理、濃度が低い長期管理施設を整備しなければならないとは言いがたい状況となってきた
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廃棄物の経年減衰推計 2015年12月末時点 3643トン
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指定解除の仕組み
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 指定解除後の費用負担・・国が負担していくことを実現させたい。

*宮城県・・2月17日 井上副大臣が県知事と面会
 ・茨城県の結果報告
・引き続き1カ所集約が望ましいとの考えを示す
出た意見
・茨城県は未指定のものはないのだろうか。
・分散保管でどの自治体もみな合意しているのか?←龍ヶ崎市は反対している
・台風で流された筑西市のフレコンパックの廃棄物は指定廃棄物ではなかったのか?


・宮城県の指定廃棄物の放射能濃度の再測定(地元の要望を受けての測定)
2015年6月末時点 3404トン 
 8000Bq/Kg 下回るもの
 推定値では 936トン(27.4%) 再測定値では 2314トン(67.9%)
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 ・県知事・・3月末までに市町村長会議を開催し今後の対応を話し合う予定


*栃木県塩谷町・・2月17日 県主催第5回栃木県指定廃棄物促進副市町長会議
 国による茨城県の処理方針の説明
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・2月10日 井上副大臣県知事と面会 直前に塩谷町を環境省職員が訪問
候補地返上書に対しての回答を持参するも受け取らず。
後日郵送されてくるが、返送する。
・塩谷町処分場対策班より最終的決着方法についての提案

*この間の国の方針転換に関する報道について
 1月15日 各県1箇所処分場建設を事実上断念の報道がなされる
 1月16日 新聞各社による分散保管継続の報道がなされる
 1月16日 環境省、報道は誤報であるとのお知らせと環境省HP掲載
現在は表示されていない。

3)今後の取り組みについて
*チラシの作成 
千葉市の拒否表明と最近の処分場をめぐる動きについて市民にお知らせしていく
(署名活動の報告と協力者への御礼を含めて)

*国の方針転換や各県の動きを受けてどのような取り組みをしていくか
県への要望書提出
 ・千葉県内の現状の保管状況 強化対策
 ・千葉県としての検討会議の開催
 ・指定廃棄物の減衰の測定、解除についての問題 など

<活動日誌>
*1月15日 千葉県弁護士会環境委員会主催の処分場問題学習会で報告
*1月20日 チラシについての編集会議
*1月27日 住民連絡会運営委員会に参加
*1月30日 福島問題を考えるフォーラムでチラシ配布(約200部)
*2月4日  チラシ編集会議
*2月6日 千葉県環境交流会に参加
*2月17日 千葉市に第3次集約の署名提出
次回打ち合わせ会 ・・3月16日(水)1時から3時

ちば市民の会の活動と今後の予定(1月22日版)

「ちば市民の会」では3名の共同代表、事務局メンバーが中心に運営していますが、月1回どなたでも参加できる打ち合わせを行っています。今月は1月15日に7回目の打ち合わせ会を開催し、会の活動、今後の予定などについて議論しましたが、それ以降大きな動きもありましたので追記して公開します。

1) 「環境省が処分場建設を事実上断念」という新聞報道について

1月16日に朝日新聞、東京新聞や地方紙などに「政府、処分場新設を事実上断念へ - 指定廃棄物の分散保管継続」という新聞報道が掲載されました。(大元は共同通信の配信記事)
共同通信 政府、処分場新設を事実上断念へ 指定廃棄物の分散保管継続

記事の内容は大きな反響を呼び候補地を抱える各自治体からは多くの反応がありました。
河北新報 <最終処分場>宮城の首長「保管の悩み続く」

河北新報 <最終処分場>分散保管容認論 宮城知事けん制

ちば市民の会として千葉市当局にも確認しましたが、環境省の回答は「考えは変わらない、報道は事実無根」だったとうかがいました。(時系列については塩谷町HPの以下の情報が参考になります)
栃木県塩谷町HP 平成28年1月15日~16日にかけての指定廃棄物に係る報道の経過
産経ニュース 「環境省は方針変えず」 廃棄物分散保管報道で宮城知事

最終的に1月18日に環境省が報道を否定する見解をHPに掲載しました。
環境省HP 指定廃棄物の処理方針に関する報道について
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1月16日報道の直前の14日の定例記者会見ですが、方針の見直しに繋がる話はなかったようです。
環境省HP 井上副大臣記者会見録(平成28年1月14日(木)14:34~14:43

環境省内部か政治家レベルの判断か記事のソースが明かされない以上忖度しても仕方がない話ですが、候補地が選定された栃木、宮城、千葉の3県では候補地自治体の反対で膠着状態にあり、茨城県は市町村長会議として分散保管を求め、群馬県については候補地選定さえ未着手で環境省が従来の方針に執着する限り長期化は免れないのが明確になったと思われます。

2)署名活動
昨年11月25日の2次I集約署名の提出後、年末、年始を挟んで 504筆 の署名を頂き現時点で
署名総数 2万4531筆 となりました。
署名活動については昨年12月14日の井上環境省副大臣との会談において熊谷市長が処分場の受け入れを拒否する「最終回答」を行った事を評価し1月31日締め切りの第3次集約以降は市民の皆様や各団体への呼びかけ一旦中止する事としました。
今後国の動向によって新たな対応を模索してまいりますので引き続きのご支援をお願い致します。

3)宣伝活動
駅頭などでの署名活動の他、地域の団体が主催する学習会や集会に参加、協力してアッピールを行っています。
1月15日に千葉県弁護士会環境委員会において蘇我処分場問題がテーマとして取り上げられ「ちば市民の会」事務局より会の発足、活動の経緯についてお話する場を設けて頂きました。(於 千葉市弁護士会館)
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質疑応答
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4)今後の活動予定
1月13日の打ち合わせ当日、環境省が千葉市に回答した資料(別紙2)を参加者全員で読み合わせを行い意見交換を行いました。
環境省HP 指定廃棄物長期管理施設に関する懸念事項等についての環境省の考え方

上記資料から環境省は「漏洩、飛散事故は絶対に起きない」という前提で、「想定外」の事態は全く考慮しておらず、「水源、傾斜地、居住地域から距離を取る」などの候補地選定基準は「安心のため」であることがうかがえます。
こうした疑問について環境省窓口に対して質し回答をとりまとめ、合わせて事態の推移がわかるちらしの第2弾を作成していく予定です。

今回の報道問題で一旦安堵された方もおられるかと思いますがまだこの問題は終わっておらず、私たちは引き続き注視していかねばならな いと思います。

*次回打ち合わせ会 ・・2月22日(月)10時から(ちば市民測定室しらベルは昨年12月25日をもって閉所しましたが、当面同場所で打ち合わせ会を行います)

ちば市民の会の活動と今後の予定(12月20日版)

「ちば市民の会」では3名の共同代表、事務局メンバーが中心に運営していますが、月1回どなたでも参加できる打ち合わせを行っています。今月は12月9日に6回目の打ち合わせ会を開催し、会の活動、今後の予定などについて議論しましたが、それ以降大きな動きもありましたので追記して公開します。

1)署名活動

前回お伝えしたように11月25日に千葉市議会第4回定例会に合わせ二次集約分として9413筆とネット署名53筆を千葉市長宛提出し前回分と合わせた署名総数 2万4027筆とインターネット署名1146筆 となりました。
今後も駅頭や市内の各種団体に協力をお願いしていきますが、二次集約後も郵送等で署名を頂いていますので、来年1月末を第三次集約としたいと思います。

2)宣伝活動
駅頭などでの署名活動の他、地域の団体が主催する学習会や集会に参加、協力してアッピールを行っています。

12月10日に千葉県住民連絡会主催、ちば市民の会も協力団体として参加した「東京内湾の環境や漁業への影響は?」が開催され、平日の日中という条件でしたが約90名の方にご参集いただきました。
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講師の湯浅一郎さん
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ちば市民の会岡共同代表もアッピールを行いました。
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3)千葉市、市議会、県議会の動き
・12月11日に千葉市議会向後議長に面会、これまでの署名活動結果などについて説明し、ちば市民の会・県住民連絡会連名で、要望書を提出しました。
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12月14日に一旦は面会を断られた環境省井上副大臣が「再協議を求める要望」への回答を持参して千葉市を訪れるというニュースが伝わっていましたが、向後議長から「14日は会議もあり、名刺交換程度しか時間はない。報道でも国の姿勢はが変わらず、歩み寄りはないので、議会での説明会は必要ないと考えている」と回答をいただきました 。

・12月14日当日は環境省井上副大臣訪問に合せて千葉市役所玄関前でアッピール行動を行いました。
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環境省井上副大臣
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面談結果については、既に報道されていますが、環境省の回答に対し熊谷市長が処分場の受け入れを拒否する「最終回答」を行いました。

熊谷市長と井上副大臣の会談(環境省HPより)
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環境省が提出した回答(資料)
環境省HP 指定廃棄物長期管理施設の詳細調査候補地選定にかかる再協議について(回答)527KB

千葉市HP 指定廃棄物長期管理施設の詳細調査候補地選定にかかる再協議結果〔環境省からの回答及びこれに対する市長の回答


当日の両者のやりとりについては、たばた直子市議(民主党)がF.Bで公開されています。
井上環境副大臣と千葉市長との面談について

4)他県、国の動き
宮城県 環境省井上副大臣の千葉市訪問に先立つ12月13日宮城県の全市町村長と村井知事、環境省井上副大臣が同席した市町村長会議が開催されました。
環境省HPより
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席上宮城県最終処分場候補地である栗原市の佐藤勇市長、大和町の浅野元町長と環境省の現地調査を住民の皆さんがピケで阻止してきた加美町の猪股洋文町長が揃って「候補地を返上」する考えを表明しました。また村井知事が丸川環境大臣に「政治判断」を迫るなど宮城県における処分場問題は完全に振り出しに戻ったといえます。

・栃木県
先月の活動報告でもお伝えしましたが、候補地返上を宣言した塩谷町全町民に対して環境省が3回目のダイレクトメールを郵送しました。町長、議会を無視して頭越しに税金をつかって住民に働きかけるやり方は地方自治の否定であり事態の解決にはまったく寄与しませんが、環境省は方針を撤回するつもりはないようです。

・福島県
最終処分場建設予定の5県のうち、栃木、茨城、群馬、千葉の4県は全く進展がありませんが、福島県のみ県内の8千~10万Bq/kgの指定廃棄物の最終処分場について双葉郡にあるフクシマエコテック(管理型処分場)を国有化し転用することで福島県、富岡町、楢葉町の合意を取り付けたようです。河北新報の記事によると福島県内堀知事は風評被害対策、地域振興として富岡町、楢葉町への100億円の交付金拠出をもとめたと伝えられています。

河北新報<最終処分場>福島県と2町事実上受け入れ
環境省HP フクシマエコテッククリーンセンター埋立処分計画案について


・指定廃棄物解除について
今年9月に環境省有識者会議の結論として「当面特措法の見直しはしない」となりましたが、指定廃棄物指定解除については省令改正で対応する様です。ただし丸川環境大臣が「その結果で処分場選定を見直すことはない」と明言しているので、仮に千葉市保管の7.7トンの指定廃棄物が解除され保管量がゼロになっても再選定は行わないというのが環境省の方針のようです。(解除された場合8000Bq/kg以下の放射性廃棄物は従来通り若葉区新内陸処分場に埋設されると思われます。)


5)次回打ち合わせ
日時;2016年1月13日(水)午前10時から
場所;ちば市民放射能測定室しらベル


活動日誌
*11月28日 千葉県内「環境交流会」に参加
*12月10日 「東京湾学習会」
*12月11日 千葉市議会向後議長に要望書提出
*12月14日 環境省井上副大臣来葉に合せ市役所前でアッピール活動

柏市南部クリーンセンターでの指定廃棄物保管状況を見学しました

11月24日 放射性廃棄物を考える千葉県住民連絡会が柏市に申し込んで実現した指定廃棄物保管所の見学に「ちば市民の会」より代表2名、事務局1名の3名で参加させていただきました。

1)柏市南部クリーンセンター

写真奥の建物が南部クリーンセンター、多目的広場やリフレッシュプラザ(温水プール)などが敷地内に隣接しています。
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以前は、放射能濃度が3万Bq/kgを超える約280トンの指定廃棄物はドラム缶に封入され建物地下階のスペースに保管されていました。
柏市HPより
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現在は、清掃工場内に数カ所に分散、あるいは屋外のコンクリート容器ボックスカルバートで保管されています。
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表示看板
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直近の放射線量は0.09μSv/h程度です。
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下図は「子どもを放射能からまもる会inちば」が南部クリーンセンター周辺の放射線量を測定し作成したマップをです。バックグラウンド自体が千葉市よりかなり高めですが、指定廃棄物の屋外保管による周辺線量の上昇は認められませんでした。
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2)松戸市クリーンセンター

南部クリーンセンターを見学した後、松戸市クリーンセンターに立ち寄り保管状態を確認させていただきました。事前に申し込みはしていませんでしたが対応していただいた職員の方にはお礼申し上げます。
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指定廃棄物(焼却灰)の保管倉庫
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保管庫からあふれた指定廃棄物(焼却灰)は柏市と同様に特注のコンクリート容器に封入され積み上げられていました。
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周辺の放射線量は0.1μSv/h程度で放射性廃棄物による有意な線量の上昇は確認されませんでした。
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柏市、松戸市、流山市の指定廃棄物は最終処分場設置までの暫定措置として平成24年12月21日から平成27年3月24日まで我孫子市手賀沼終末処理場内に一時保管されていましたが、今年3月には全て「排出自治体」へ返送されたという経緯があります。
我孫子市HP 手賀沼終末処理場におけるごみ焼却灰の持ち帰りと原状復旧工事について
我孫子市終末処理場内の保管施設
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柏市南部クリーンセンターの職員の方に「千葉市からきました」と自己紹介したところ「私達も困っているから、『持ってこられる方も困る』というのはよくわかる。柏市と我孫子市では悲しい過去があるが、自治体同士がいがみ合う事はあってはいけない」と話されていたのが強く印象に残りました。